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明治大学政治経済学部世界史対策

【最新版】明治大学政治経済学部の世界史入試対策!過去問の特徴&対策

2022年8月31日
MARCH専門塾YDアカデミア代表
こんにちは!
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この記事はこんな方にオススメ!

  • MARCHを志望しているけど各大学・各学部の世界史の出題傾向を知りたい。
  • 明治大学政治経済学部の世界史って難しいの?
  • どのテーマがよく出題されるか知りたい!

明治大学政治経済学部の世界史の出題傾向と大問ごとの対策を紹介していく。

明治大学政治経済学部の世界史の特徴

ガリレオガリレイ

それでは、今回の記事では、明治大学の学部の中でも人気の高い政治経済学部の世界史の問題の特徴やその対策について解説していこうと思う。

まずは、政治経済学部の世界史の問題の特徴を、直近4年間の過去問から読み取っていく。おおよそ受験問題の各大学、各学部ごとの傾向や特徴といった点は、3~4年分を通して解くことで見えてくることが多いため、自分が実際に過去問に取り組むときの参考にしてほしい。

明治の政治経済学部の受験生の中で、世界史を受験の選択科目として選択した人の割合は、2022年度においては全体受験生(5372人)の内の約24%で、2021年度においては全体受験生(5276人)の内の約25%、2020年度では全受験生(6702人)の内の23%程度になっている。

おそよ傾向として、約25%程度の選択率となっており、政治経済学部の中では、日本史、数学(どちらも選択率約3割)に次ぐ選択率だ。文系学部の中では珍しく、経済学科の存在あってか数学の選択率が高くなっている。世界史選択者が比較的に少ない分、少数の中でいかに高い点数を取れるか重要となると言える。

では、ここからは、直近4年間の政治経済学部の世界史の実際の試験問題から読み取ることのできる、簡単な概要と各大問ごとの特徴について紹介していこうと思う。

 

まずは、直近4年間の世界史の問題の概要を表にしてまとめる。

2022年度2021年度2020年度2019年度
大問数4
試験時間60分
記述問題の有無有り
難易度標準~やや難やや難やや易~標準標準
論述問題のテーマ絶対王政期における
貿易差額主義
1830~1850年までのイギリス国内の政治改革アメリカ独立革命の流れとその影響一次大戦後の軍縮の流れとドイツへの対応
年度の特徴大問2で地図問題などの資料問題が出題。
細かいアフリカ史が問われたが、難問。
西欧史は標準的問題。
大問1で語句記述問題が出題されず。
大問2では、近代中国史が珍しく出題されたが、平易な問題。「チョイバルサン」がやや難しいか。
大問1において古代中国史が出題された。
大問2、3どちらでも、西洋史が出題された上、内容も標準的。
大問2において、アフリカ史をリード文としたテーマ史と地図問題が出題。設問5、設問6の(イ)は難。
設問3の形式が独特。

 

以上が簡単に直近4年分の世界史の問題の概要である。問題構成は変化せず、大問数や時間、形式なども大きく変化することはなかった

明治大学の政治経済学部の世界史の問題として最も特徴的だと言える点は、大問4で毎年出題されている論述問題である。配点としても、大問4つ構成で満点が100点満点ということと文量からも、25点分あると考えられることから、論述問題で得点できるかどうかが合否にかかってくると言える。

テーマとしては、各大学の論述でも出題されることの多い、近代以降の欧米史が取り上げられている。しかし、近代以降の欧米史は非常に内容が濃いところであるから、ここが出るだろうと言い切ることはできない

また、論述の内容としても、明治大学の商学部の世界史編で紹介した論述問題のように単純に歴史事象を説明させるものではなく、国公立において出題される論述問題や早稲田の法学部などで出題されるような、大枠が示されたうえで、より幅広い視点から流れを論じていかなくてはいけないものであり、簡単ではない。

どのような対策を行えばいいかは、この後の「対策編」にて説明するとして、各大問ごとの特徴も説明しておこうと思う。

大問1〜3の特徴

大問1~3は、例年語句記述問題と4択の選択肢から正答を探すオーソドックスな正誤判定問題で構成されている。何らかのテーマに沿った比較的長いリード文への穴埋めが語句記述の基本となっているが、穴埋め以外でも通常設問に解答を語句記述でする場合もある。

出題されるテーマはあまり一貫するものではないが、西欧史が中心であるとはいえよう。また、受験生にとっては勉強が手薄となりやすい、アフリカ史が直近4年間だでも2回出題されているということからも、この点に関する勉強は必須となると言える。

また、昨今の教育において重視される思考力や資料の活用などという点を意識してか、資料問題が出題されることが多い。地図問題や写真問題なども出題されていることがその傾向の表れとして顕著なものだ。しかし、使われている資料はオーソドックスなものであったり、基本的にはリード文から理解できる設問であったりと標準的難易度ではある。

また、受験世界史としては珍しく、中国史の出題頻度が高くないのが政経の世界史の特徴のひとつだろう。しかし、問われないわけではないから、全般的な対策を怠らないのが確実だろう。

大問4の特徴

概要をまとめた後にも言及した点ではあるが、大問4では論述問題が出題される。論述問題の内容はレベルが高く、時代も幅広い近代欧米史から出題されるため、ことさら時間をかけて解答する必要があると言える大問だ。

文字数としては、2021年度までは200~240字以内というものであったが、2022年度になり少し増え、240~260文字以内と20文字上限が増やされた。今後も260文字以内が踏襲されるかは未知数だが、大概の場合文字数などが増やされた場合は、翌年も踏襲されることが多いため、2023年度入試でも260字以内という形になるだろう。

明治大学政治経済学部の世界史の対策

アメリカの国会議事堂

それではここからは、上記した明治大学政治経済学部の世界史の問題へのアプローチとその対策について説明していこうと思う。各大問ごとにアプローチの仕方は変わっていくため、注意して確認していってほしい。

大問1〜3の対策

1から3までの大問では、テーマに則ったリード文を題材にして、それへの語句穴埋め記述問題と、リード文の下線部に関する語句記述もしくは正誤判定問題が出題される。この傾向は大きく変わることはないと言えるため、これらの設問にどのようにアプローチしていけばいいのかをまずは解説していきたい。

本番の試験の際には、60分という決して長くはない時間の中で最後まで解ききり完全な解答を目指していく必要があるわけで、各大問ごとに10個の小問という形であることから、1つの小問にかけられる時間は多くない。論述や見直しなども考慮すると、1問あたり1分程度だ。

このようにスピーディな解答が求められる大問1~3までのポイントとして挙げることができるのは、リード文をしっかりと読まないことだ。というのも、明治の政経で大問ごとに用意されているリード文はどれも長く、内容も凝っているものが多いことから、すべて読んでいると大幅な時間のロスとなってしまうのだ。

いくらでも吟味する時間は試験が終わってから取ることができることから、まずザっと大問のテーマを読み取り、穴埋めや下線部の周囲のみを拾っていくように解答していこう。そのようなやり方でも十分に解答することは可能だからだ。

また、正誤判定においては、用語や歴史事象の正確な内容理解が必要になってくる。政経の正誤判定問題は良問が揃っており、しっかりとした理解がないと、微妙な判定で終わってしまい解答を絞り切れなくなってしまう。一問一答などを活用し、一問一答の用語だけではなくそのリード文まで覚える意識をもって取り組むと、内容暗記もしやすいからおすすめだ。

政経の大問1~3は、上記した設問のタイプが大部分ではあるものの、並べ替え問題であったり、共通テストのような内容訂正問題など、様々なタイプの設問形式を取り入れてくることが多い。受験期においては、政経の過去問は直近年度だけではなく、少なくとも10年分くらいは解き、様々なタイプの形式に慣れておこう

設問の中では、特徴編でも言及したが、アフリカ史や内陸アジア史などの手薄になりがちな項目が何問か出題される傾向があるが、難問もその中には交じっている。明らかに難しい問題に関しては、他の受験生も解けない人が大半であるから、そこまで気にすることなく、潔く次に進んでいく意識を持っておくと気が楽になる。

大問4(論述問題)の対策

明治大学の政経の論述問題は、良問が出題されるというのはまず断言できる。特徴編でも述べた通り、近代欧米史からの論述が出題される傾向にあり、どれも十分な内容理解と、簡潔な文章作成能力を問う、しっかりと勉強と対策を積んでいれば解答できる問題になっている。

論述問題のアプローチは、設問のテーマで思いつく関連用語をとにかくまずは書き出してみることだ。そこからどんどん枝続きに用語や説明を加えていき、その中で必要な部分を抽出し、それを文章にまとめれば解答ができる

また、政経の大問4では、用語指定や書くべき内容の指定など、設問指示があることが多く、その指示に従って思考を進めていくことを絶対に忘れないようにしよう。指示は絶対だ。解答時間としては、15分ほどは最低でもかけられるようにしておくと、内容の吟味がしていきやすいと言える。

対策としては、世界史の頻出テーマについて練習できる論述問題集を一冊でもよいから完璧に完成させることをおススメする。そこで論述の書き方や、模範解答を体に覚えさせ、あとは通史の重要事項の内容を暗記できれば、どんな論述内容でも対処できるようになる。

 

さて、ここまでが明治大学の政治経済学部の世界史の特徴とその対策だった。世界史に関しては、MARCH志望の受験生におすすめの参考書や問題集も別記事で紹介しているため、ぜひそちらも確認してほしい。

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