この記事はこんな方にオススメ！

では、今回の記事ではMARCHや難関私大合格に向けておすすめしたい、『物理』のおすすめの問題集と参考書をいくつか紹介していきたいと思う。

『物理』といえば、理系の受験生にとっては避けては通ることのできない科目であると思う。もちろん、後々に別記事で紹介予定の　『化学』や『生物』なども同様に重要となる理科系科目ではあるものの、選択する人の数が多い教科としては『物理』が上がってくるだろう。

そんな『物理』だが、苦手と感じる人が多い教科なのである。公式や問題を解くにあたっての定石なども数多く存在し、それぞれに関して詳細な知識を理解しておかないと受験においての高得点というものは見えてこない教科だ。

独学でやろうとすると誤った理解で進めてしまい、気づかないままで取り返しのつかない状況に陥ってしまう可能性もあるだろう。そんな危険性を回避するためには、適切な問題集や参考書をしっかりと正しく利用し勉強を進めていくことが重要となるのである。

そんな『物理』に困っている受験生の参考に少しでもなれば幸いだ。

それではさっそく、合格に向けた『物理』おすすめ参考書・問題集の紹介を始めていく。

MARCH、難関私大合格のための『物理』おすすめ参考書・問題集6選

インプット用の読み物系の参考書とアウトプット用の問題集を分けてご紹介。
参考書で知識をインプットした箇所を問題集でアウトプットすることで記憶の定着を促して欲しい。

おすすめ参考書編

『宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動/電磁気・熱・原子)』著・鯉沼拓他　出版・学研プラス

定価・1628円から

⇒まず1冊目に紹介するのは、東大生が書いたイラスト付き参考書という売り文句が特徴的な『宇宙一わかりやすい高校物理』シリーズだ。

この参考書はぱっと表紙を一瞥すると、イラストがポップであるため内容に不安を覚えてしまう人もいるかもしれない。しかしながら、参考書の中の記述はふんだんなイラストによるテンポの良い進行と網羅的な記載で物理の基礎から応用までしっかりと身に着けることのできる本格的なものとなっている。

本書は見開き構成となっていて、左ページが説明、右ページが説明の図解というひとつひとつの事項に関して丁寧に扱っている印象を受けられ、視覚的にも理解を促してくれるものだ。文字の説明だけだとどうしてもわかりにくいが、図解により簡単に理解できるということは意外に多い。

また、別冊で確認問題も付属していてそちらは基礎的な問題の確認から、少し難しい応用まで掲載されている。確認した分野に関しては、すぐに別冊の問題集で問題に取り組み、知識の定着を早め早めに目指していくことをおすすめする。

楽しみながら物理の勉強を進めていくには一番おすすめできる参考書であるから、物理が苦手な人が物理を好きになるにはこの参考書を使うことをぜひすすめたい。

 

『漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(各分野編)』著・漆原晃　出版・KADOKAWA/中経出版

定価・1430円

⇒続いてのおすすめ参考書は、『漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本』だ。こちらは、「力学・熱力学編」「電磁気編」「波動・原子編」の3冊セットで構成されている。

上記した3冊ともに高い評価を受けており、長らく物理を学ぶ受験生たちに評価されてきたのがこちらのシリーズだ。基礎から応用までをそれぞれの分野で網羅していくことができる。

解説の中に重要点となるPOINTが所々にしっかりと書かれていて、そのPOINTを追っていくことがまずは理解を進めていくにおいて必要となる。代ゼミの人気講師として有名な漆原晃先生の記述は明快で、物理が苦手な人でもすらすら理解していくことができると思う。

各項目にはチェック問題がついており、こちらのチェック問題にはそれぞれに詳細な解説が掲載されていて、この解説が秀逸なことも特徴的だ。というのも、平易な解説にとどまるのではなく思考の流れや盲点になる部分や根拠部分などをしっかりと取り上げており、別解では物理的な思考のセンスを身に着けていくことができる。

上記した、『宇宙一わかりやすい』と甲乙つけがたい良い参考書であるから、両者を手に取ってみて自分の好みに合う方をぜひとも選択して物理の勉強を始めてほしいと思う。

 

『物理のエッセンス(熱・電磁気・原子/力学・波動)』著・浜島清利　出版・河合出版

定価・924円

⇒参考書編で最後におすすめするのは、『物理のエッセンス』だ。

こちらの参考書は、物理が苦手であったりまだ理解がそこまで進んでいない人向けの参考書ではないからまず注意しておいてほしい。

内容としては各分野の各項目に関して、簡潔かつ明快に説明がなされており、物理の内容を一通り勉強し終わり理解が済んでいる人が全体的な内容に関して確認していくにあたって使いやすいものだ。

演習量も一定確保できるようになっていて、疑問点が残らない丁寧な解説もついている。

丁寧に優しい解説というものを求める人には向かないが、上記した二つの参考書よりも受験という面を強く意識した勉強をしていくことができ、例えば共通テストや各大学の受験日前に受験に当たり必要となる知識を全般的に確認したりするためには記述が簡潔なもののほうが使い勝手がよく、ページ数も150ページ程度と少ないためすぐに確認することができる。

物理を勉強する際にこの参考書を手近なところにおいておくと、勉強効率が上がることは間違いない。うまく問題集などと併用していこう。

おすすめ問題集編

『物理入門問題精講』著・宇野史訓、島村誠　出版・旺文社

定価・1210円

⇒物理の演習に取り組み始めたいという人に確実におすすめしたいのが本書、『物理入門問題精講』だ。「問題精講」シリーズの入門編に当たるのが本書で、ほかに「基礎」「標準」と3段階のレベルに分かれている。理系科目すべてで出版されているので見たことのある人も多いのではないだろうか。

使い方としては、入門問題精講は上記で紹介したような参考書と併用しながら取り組んでみてほしい。物理はやはり、物理的な思考という漠然としているが確実に存在している思考経路を身につけなければ問題に対処することが厳しい科目だ。そのためには、盤石な基礎的知識と解法の習得が急務となる。

そのためには本書に掲載されている、教科書レベルから入試基礎レベルまでの問題を参考書と同時並行で取り組むことが効率の良い勉強方法となるのである。

受験においては当然にこの本レベル以上の設問を解くことが求められるのであるが、その段階に焦って早く行こうとしてしまうことは残念ながら愚策としか言いようがないのだ。焦る気持ちは抑えて強固な基礎を身に着けたうえでステップアップを図っていってほしい。

『エクセル物理総合版』編著・実教出版編集部　出版・実教出版

定価・947円

⇒続いて紹介する問題集はそこまでメジャーではないのだがこちらの『エクセル物理』だ。

こちらの問題集は1冊の中で段階的に勉強していくことができるのが特徴的な問題集だ。ウォーミングアップから総合問題までの3段階に演習が分かれており、ウォーミングアップで教科書レベルの基礎理解から総合問題では二次試験レベルまで網羅的に演習していくことができる。

こういった網羅系の問題集の欠点としてよくありがちなのが、解説の不親切さという点が挙げられる。どうしても掲載問題数に反比例して解説も不親切になっていくことが多い中で、本書は解説が非常に丁寧なことに魅力がある。ゼロからの理解では進めていくことはできないことは当然であるが、上記したような参考書や問題集に取り組んだ人であれば問題なく取り組んで進めていくことができる。

物理に必要となる計算処理や解法の利用をこちらを使えば受験レベルまで実力アップできると思う。MARCHの物理を解くにあたってはこちらの問題集の総合問題まで取りくめば、合格点レベルまで引き上げていけるといえる。

 

『実戦物理重要問題集　物理基礎・物理』編・数研出版編集部　出版・数研出版

定価・990円

⇒問題集編で最後におすすめするのは『実戦物理重要問題集』だ。

こちらの問題集は、実際の入試問題から物理の重要な基本的問題と応用問題がピックアップされている受験生の中でも定評のある問題集だ。

MARCHや難関私大において物理を自分にとっての勝負科目としたい人にはぜひとも取り組んでもらいたいレベルの問題集で、物理における応用力を万全なものにすることができる。物理において満点を取ることもこの問題集を解けるようになれば決して夢ではなくなる。

その分難易度がやはり高めな設定となっていて、例えば共通テストレベルまでや合格点までをとりたいという人はこの問題集においてはA問題まで取り組めば十分だといえよう。もしくは、上記した二つの問題集と過去問研究で事足りると思う。物理をより得意にしたい人向けだ。

 

以上で、MARCH・難関私大合格に向けた『物理』おすすめ参考書・問題集紹介を終了したいと思う。この記事で紹介したものに取り組めば物理に必要な力を十分につけることができる。受験が迫ってきているがぜひとも最後まで皆さんには頑張っていただきたい。

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